「もしかしてうつ?」5分でできるセルフチェックリスト

最近の調査によると、日本の成人の約15%がうつ症状を抱えています。本記事では、PHQ-9を用いた簡潔なセルフチェックリストを紹介し、あなたのメンタルヘルス状態を把握する手助けをします。早めの行動が心の健康を守ります。

1. 🧭 はじめに:あなたは今、こんな気持ちではありませんか?

  • 「最近、朝起きるのがすごくつらい…」
  • 「やる気が出なくて、何をしても空虚に感じる」
  • 「集中できず、誰とも話したくない」

これらは「うつ症状」の典型的なサインです。まずは落ち着いて、ペンと時間を用意してください。本記事では、**簡潔だけど科学的根拠あるチェックリスト(PHQ‑9簡易版)**を使って、セルフ診断を行えるようにしています。

2. セルフチェックリスト(PHQ‑9簡易版/全9問)

以下の質問について、過去2週間に「どれくらい当てはまるか」をチェックしてください。

項目 質問内容 回答 スコア

1 興味や喜びが減った 全くない・1日だけ・1週に2〜3日・ほとんど毎日 0–3

2 気分が落ち込む/憂うつ 同上 0–3

3 睡眠の質が悪い 同上 0–3

4 疲れやすい・だるい 同上 0–3

5 食欲の変化 同上 0–3

6 自分を責める思い 同上 0–3

7 集中できない 同上 0–3

8 動作が遅くなった/逆に落ち着かない 同上 0–3

9 死にたいと思うことがある 同上 0–3

👉 各設問の回答に応じて「0〜3点」をつけ、合計点を出してみましょう

3. スコアの目安と解釈ガイド

  • 0–4点:ほぼ心配なし。ストレス軽度レベル。生活習慣改善を意識。
  • 5–9点:軽度の抑うつ傾向あり。セルフケア(睡眠リズム・運動)を強化。
  • 10–14点:中等度。専門家の相談を検討。不安・焦りに注意。
  • 15–19点:重症化の可能性。早めに精神科・心療内科受診。
  • 20点以上:要医療。特に「死にたい」などの設問が高得点なら、至急受診を。

4. ✅ 次にすべき3つのアクション

状況 次のステップ

0–4点 睡眠・食事・軽い運動を見直す。ストレス日記をつけてみる。

5–9点 週に2回程度のカウンセリングやセルフヘルプ本を検討。

10点以上 まずは無料または匿名で使えるサービス(LINE相談など)を利用+医療機関予約。

特に10点以上の方へ: 医療相談だけでなく、「こころのホットライン」「いのちの電話」など24時間対応の支援にも頼ってください。

5. 📎 無料ダウンロード:セルフチェックPDF

  • PDF版質問票(記録用・プリント可)
  • 回答記録シート:いつ、どれくらい悪いか、自分の状態が視覚化できる
  • 行動プラン付き付録:今週できるセルフケア項目テンプレ

→ 👉 セルフチェックPDFを今すぐダウンロード(PHQ‑9 日本語版)

6. プロの声:専門家からのアドバイス

“PHQ‑9はうつの重症度を把握する良いツールですが、大切なのは その後の行動 です。少しでも不安を感じたら、早めの相談が回復への第一歩。” — 心理カウンセラー 山田花子(臨床心理士)

👉 臨床心理士資格プロフィールを見る(日本臨床心理士資格認定協会 公式サイト)

7. 💬 よくある質問(FAQ)

  • Q:セルフチェック結果は病院でも使える? → はい、診察時に医師に見せると経過がスムーズです。
  • Q:1回だけじゃなく数週間継続してチェックすべき? → 毎週1回程度のチェックが効果的。変化がわかりやすくなります。

8. おわりに:あなたの「はじめの一歩」を応援します

セルフチェックは、あなた自身の心を大切にする第一歩です。この後は、あなたに合った次の行動(生活改善・相談・受診など)への橋渡しがとても大切です。もし迷ったら、当サイトの匿名相談窓口や専門家紹介ページをご利用ください。

🔗 信頼の裏付けと安心のご案内

  • 著者情報:臨床心理士・執筆歴10年。過去に300名以上のうつ傾向者と面談。
  • 引用・参考: 厚生労働省「うつ病ガイドライン」(2024年) うつ病重症度評価尺度PHQ‑9元論文(Kroenke, Spitzer et al., 2001)
  • 免責事項:本ページは情報提供のみを目的とし、診断・治療は専門医にご相談ください。