バイク用革ジャンの基本知識

市販のファッション用革ジャンと、バイク用の革ジャンには大きな違いがあります。バイク用は、耐摩耗性に優れ、転倒時の衝撃から身体を守るための構造になっているのが特徴です。

主な違い：

• 高強度なステッチ構造
• プロテクター装備（肩・肘・背中）
• 風の侵入を防ぐ密閉性

ファッション性を追求しながらも、安全装備としての役割を果たすのが、バイク用革ジャンなのです。

革の種類とその特徴

革ジャン選びのポイントのひとつが「素材」です。それぞれの革には個性があり、使用感も異なります。

牛革（カウハイド／ステアハイド）

• 最も一般的な素材。厚みと耐久性に優れ、エイジングも楽しめる。
• 初心者にもおすすめ。

山羊革（ゴートスキン）

• 柔らかくて軽量。動きやすさを重視する街乗りライダーに人気。
• 表面に独特のシボ（しわ模様）があり、見た目も個性的。

羊革（ラムスキン）

• 柔らかく、上品な光沢が特徴。ただし耐久性はやや劣る。
• ファッション重視派におすすめ。

ホースハイド（馬革）

• 重厚感があり、タフ。しなやかさと頑丈さを兼ね備える。
• クラシックやヴィンテージ好きに支持される。

安全性を高めるディテールとは

ライディング中の「もしも」に備えるためには、ディテールにも注目する必要があります。

• プロテクター：CE規格のパッドが肩・肘・背中に入っているものが理想
• ダブルステッチ：転倒時に裂けにくくする構造
• ファスナーやスナップ：高速走行中でも風を防ぎ、バタつきを防止

ライディングスタイル別・おすすめの革ジャン

街乗りメインなら

• 軽量かつ柔らかい素材（山羊革・ラムスキン）
• カジュアルに見えるデザインが◎

長距離ツーリング派

• 耐久性が高い牛革や馬革
• 収納ポケット、通気性に優れたベンチレーション付きがおすすめ

スポーツ走行中心の方

• 体にフィットするタイトなカット
• 肘・肩・背中のプロテクター内蔵モデル

定番デザイン別・おすすめスタイル

クラシック（ヴィンテージ）

• 馬革×A-2やG-1型で、経年変化が楽しめる

アメリカン（シングル／ダブルライダース）

• 伝統的な形。着るほどに味が出る定番中の定番

ミリタリー系

• 男らしさと機能性を兼ね備えた印象。特にG-1は人気が高い

モダン（テック×レザー）

• メッシュやストレッチ素材と組み合わせた現代的デザイン。通気性重視の方に最適

革ジャンのメンテナンスと長持ちのコツ

革ジャンは「育てる」楽しみがあるアイテムです。長持ちさせるには以下のポイントが重要です。

• 定期的にレザーオイルや防水スプレーを使う
• 風通しの良い場所に保管し、湿気を避ける
• 夏場は陰干し、冬は乾燥しすぎに注意

自分だけの革ジャンを見つけよう

革ジャンは、バイクライフを彩る重要なパートナーです。素材やデザイン、機能性にこだわることで、安全性とファッション性を高いレベルで両立することができます。 自分のライディングスタイルに合った一着を選び、長く愛用しましょう。