1. 梅雨のバイク事情とライダーの課題

日本の梅雨は6月上旬〜7月中旬にかけて湿度が高く、連日のように雨が降ります。 ライダーにとっては「濡れ」「視界不良」「滑りやすい路面」など、リスクも多くなります。

その中でも特にストレスとなるのが、「ウェアの中が蒸れること」。 完全防水でも、通気性がないと不快感が増してしまいます。 そこで注目されるのが、「透湿性」を持ったウェアです。

2. 「防水」と「透湿性」の違いとは？

防水性は雨などの水を通さない性質。 透湿性は内側の蒸れた空気（湿気）を外に逃がす性質を指します。

どちらか一方だけでは、梅雨のバイク走行には不十分です。 重要なのは、「防水と透湿を両立しているかどうか」。 透湿性は「○g/m²/24h」などで数値化されており、 高ければ高いほど、汗や湿気を効率よく排出してくれます。

3. 素材別：おすすめの透湿防水生地

以下の素材は、雨天のライディングに適しています：

• ゴアテックス（GORE-TEX） 高耐久・高透湿の代表格。価格は高め。
• エントラント® 軽量かつコスパ良好。ワークマン製品に多く使用。
• ポリウレタン加工ナイロン 安価ながら最低限の防水性は確保。透湿性はやや劣る。
• TPUラミネート素材 やや厚手だが透湿性に優れ、梅雨にも活躍。

目的や予算に応じて、素材の特徴を理解して選ぶのがポイントです。

4. 【予算別】防水・透湿バイクウェアの選び方

4-1. 5000円以下｜とにかく安く済ませたい人に

価格重視の方には、ポリウレタン加工の簡易レインスーツがおすすめ。 完全防水ではなくても、ショートツーリングや通勤には十分。

4-2. 10000円前後｜バランス重視派に

「防水＋透湿性」をバランスよく兼ね備えたモデルが多数あります。 エントラント®素材などが使われており、コスパに優れています。

4-3. 15000円以上｜快適性と耐久性を求めるなら

本格ライディング仕様で、ゴアテックス系素材などが使用されているモデル。 高価格帯ながら、長く快適に使えるのが特徴です。

5. 初心者向けおすすめブランド紹介

バイク初心者・コスパ重視派に向けて、以下のブランドが人気です：

• WORKMAN（ワークマン） 低価格ながら透湿性・防水性の両立。エントリーユーザー向け。
• ユニクロ防水ウェア 軽量・動きやすい。シティライドにも最適。
• RS TAICHI（アールエスタイチ） 信頼のバイクブランド。入門用ラインも高性能。

これらのブランドからスタートすれば、大きな失敗は避けられるでしょう。

6. 梅雨ライドを快適にする＋αのポイント

ウェア以外にも、以下のポイントを抑えておくと快適性UP：

• シューズカバーやレイングローブを併用
• 撥水スプレーを定期的に使用
• 防水バッグやインナーポーチで荷物を守る
• 風通しの良いインナーを着用

ちょっとした工夫が、梅雨ライドを劇的に快適にしてくれます。

✅まとめ

梅雨のバイクライフを快適にするには、「防水性」＋「透湿性」をバランスよく備えたウェア選びが重要です。 素材の違いや予算に応じた製品を見極めて、自分にぴったりの一着を見つけましょう。 快適な装備で、雨の季節も安全で楽しいライディングを！