夏のライディングの暑さ問題とは？

バイクに乗る人なら誰もが一度は経験したことのある「真夏のライディング地獄」。停車中の信号待ち、渋滞、太陽の照り返し……特にジャケットの中はまるでサウナのようになります。

安全性を重視するライダーほど、装備はフル装着。だからこそ、「通気性」がライディングギア選びの最重要ポイントとなります。

通気性に優れたメッシュ素材とは？

メッシュジャケットの仕組みと効果

メッシュジャケットとは、ポリエステルやナイロン素材を網目状に加工した通気構造のジャケット。風を通しながらも、肩・肘・背中などにプロテクターを装備することで安全性も確保できます。

メッシュグローブの必要性

夏場は手汗も多くなり、グリップが不安定になりがち。通気性のあるメッシュグローブなら、手のひらのムレを軽減し、長時間の走行でも快適。

通風機能付きヘルメットのポイント

最近のヘルメットは、前方から空気を取り入れて、頭頂部や後部から排気するエアダクト構造を備えたものが増えています。フルフェイスでも、内部の風通しが良ければかなり快適です。

価格帯別メッシュウェア実測比較

エントリーモデル（〜10,000円）

• 素材や縫製にコストを抑えた設計
• 通気性は良好だが、プロテクター性能や耐久性に限界あり
• 通勤・通学など短距離向けにおすすめ

ミドルレンジ（10,000〜30,000円）

• 多層メッシュや撥水加工、着脱式インナーを備えるモデルが多い
• 街乗りからツーリングまで万能に対応
• プロテクターの品質・フィット感も十分

プレミアムモデル（30,000円〜）

• 耐久性・安全性・デザインすべてが高水準
• CE規格の高レベルプロテクター内蔵
• 長時間のツーリングやハイパフォーマンス志向に対応

普段着としても使えるバイクウェアとは？

ライディングジャケット＝いかにも「バイク乗り」に見えるデザインは敬遠されがち。そこで近年注目されているのが、普段着としても着られる「便服風」ライディングギアです。

カジュアルデザインの選び方

• デニム風、パーカー型、MA-1風など、日常でも違和感のない形状
• プロテクターは着脱可能 or 外から目立たない
• 素材はメッシュ＋ストレッチで快適性を確保

ツーリングでも街中でも浮かないスタイル

「バイクを降りたらそのままカフェへ」——そんなスタイルが好まれる時代。通気性とスタイルを両立することで、暑さ対策もファッション性も妥協しない選択が可能です。

夏の装備は“快適性”が命

夏のライディングでは、「通気性」と「安全性」のバランスを取ることが最も重要です。価格帯によって機能に差はあるものの、どのモデルを選ぶにしても、ムレを防ぐ設計があるかどうかが快適さを大きく左右します。

また、見た目にもこだわりたい人は、普段着としても使えるウェアを選ぶことで、より自由なスタイルのライディングを楽しむことができます。