翡翠の輝きを保つために避けるべきこと

高温環境を避ける

翡翠は硬度が高いものの、急激な温度変化や極端な高温には弱い性質があります。特にサウナや直射日光の下での長時間の着用は避けましょう。熱により微細な亀裂が入り、輝きが損なわれる原因になります。

化学物質との接触を避ける

香水、洗剤、化粧品、漂白剤などの化学製品は、翡翠の表面にダメージを与える可能性があります。家事をする際や化粧品を使う前には、翡翠を外しておくのがベストです。

正しい翡翠の清掃方法

ぬるま湯＋柔らかい布が基本

翡翠を洗う際には、中性洗剤を使わず、ぬるま湯で軽くすすぎ、柔らかい布で優しく拭き取るのが理想です。タオルやメガネ拭きなどのマイクロファイバークロスを使うと、傷をつけずに汚れを落とせます。

超音波洗浄は避ける

一部の宝石に有効な超音波洗浄は、翡翠には不向きです。内部構造にひびが入るリスクがあるため、使用しないようにしましょう。

翡翠の保管方法

他のジュエリーと分けて保管する

翡翠は硬度が高いですが、同じ箱に入れてしまうと他のアクセサリーとの摩擦で傷がつくことがあります。柔らかい布袋や専用のジュエリーボックスで個別に保管するのが安全です。

湿度に注意

乾燥しすぎる場所や直射日光の当たる場所では、翡翠が乾燥し光沢を失う可能性があります。常温・常湿の安定した環境での保管がおすすめです。

翡翠は“養う”ことができるって本当？

「翡翠は人の油を吸って艶が増す」と言われることがあります。これは全くの迷信ではありません。

翡翠は微細な繊維状の構造を持っており、長年にわたり皮脂や汗がゆるやかに吸収されることで、自然な艶を増すことがあります。これを「翡翠を養う（やしなう）」と表現します。

ただし、これはあくまで自然な変化の結果であり、意図的に皮脂をつけたりするのは逆効果。清潔な状態で頻繁に身につけることが、結果として「養う」ことにつながります。

日々のケアで輝き続ける翡翠

翡翠を美しく保つためには、以下のポイントを守ることが大切です：

• 高温・化学物質を避ける
• ぬるま湯＋柔らかい布で優しく洗う
• 他のジュエリーと分けて保管する
• 日常的に身につけることで自然な艶を楽しむ

大切な翡翠だからこそ、適切なお手入れをして長く愛用していきましょう。