ICL近視矯正のメリットとデメリットを徹底解説

🕒 2025-12-29

近年、近視人口の増加とともに、視力矯正手術に関心を持つ人が増えています。特に、高度近視の患者にとって、眼鏡やコンタクトレンズでは日常生活の利便性や視界の質に限界を感じることがあります。ICL(Implantable Collamer Lens、植入型眼内レンズ)による近視矯正は、従来のレーシックとは異なるアプローチで視力を改善できる手法として注目されています。ICLは角膜を削ることなく眼内に特殊なレンズを挿入することで屈折異常を矯正するため、従来の手術に比べて安全性や可逆性が高く、幅広い近視層に対応可能です。本記事では、ICL手術の基本的な原理、適応条件、メリット・デメリット、術後ケア、そしてLASIKとの比較について詳しく解説します。ICL近視矯正を検討している方や情報収集をしている方にとって、術前・術後の理解に役立つ内容となっています。

適応となる人と手術条件

ICL手術は誰でも受けられるわけではなく、いくつかの条件を満たす必要があります。

高度近視の方

ICLは高度近視(-6D以上)や乱視を伴う近視に特に適しています。レーシックでは角膜を削る量に制限があるため、高度近視の場合は矯正できる範囲が限られます。その点、ICLは角膜を削らずに強度近視を矯正できるため、従来の手術では難しかったケースでも視力改善が期待できます。

角膜が薄い方

角膜が薄い場合、レーシックでは削る量が制限され、安全性の問題が生じることがあります。ICLは角膜を削らないため、角膜が薄い方でも安全に手術を受けやすいのが特徴です。

年齢と視力の安定

ICL手術は18歳以上で、視力が安定していることが推奨されます。視力が変動している段階で手術を受けると、再手術のリスクが高まる可能性があります。

眼疾患の有無

緑内障、白内障、糖尿病網膜症などの眼疾患がある場合はICL手術の適応外となることがあります。術前に詳細な眼科検査が必要であり、角膜厚、前房深度、眼圧、屈折度数などを測定してレンズのサイズや挿入位置を決定します。

ICL手術のメリット

ICL手術は、従来の角膜切削型手術と比べてさまざまな利点があります。

高度近視の矯正が可能

ICLは-18D程度までの高度近視を矯正できるため、LASIKでは改善が難しい強度近視でも視力回復が期待できます。これにより眼鏡やコンタクトレンズに頼らず、日常生活やスポーツ活動を快適に過ごせます。

角膜を削らない安全性

ICLは角膜を削らないため、術後の角膜構造が保たれ、ドライアイや角膜薄化のリスクが低減されます。また、角膜の形状が保持されるため、将来的な角膜疾患リスクも最小限に抑えられます。

可逆性

ICLレンズは取り外しや交換が可能です。将来的に視力が変化した場合や、合併症が発生した場合でも、手術前の状態に戻すことができる点は大きな安心材料となります。

視力の質が高い

ICL手術後は、夜間のハローやグレアが少なく、自然でクリアな視界が得られる傾向があります。眼鏡やコンタクトレンズでは得られない視覚の快適さを実感できます。

回復が早い

術後1〜2日で日常生活に復帰できるケースが多く、仕事や学業への影響も最小限です。また、術後数日で視力が安定することも多く、急な生活の変化にも対応しやすい手術方法です。

ICL手術のリスクと術後ケア

ICL手術は安全性が高いものの、リスクが全くないわけではありません。主なリスクには以下のようなものがあります。

  • 感染症:手術後に眼内炎などの感染症が発生する可能性があります。
  • 白内障の発生:長期間レンズが水晶体に接触すると、白内障のリスクが増す場合があります。
  • 眼圧上昇:レンズが前房に圧迫を与えると緑内障リスクが高まる可能性があります。
  • レンズの位置ズレ:まれにレンズがずれることがあり、再手術が必要になる場合があります。

術後は定期的な検診が必要です。眼圧測定、前房深度の確認、視力検査などを行い、異常があれば早期に対応します。また、術後数週間は激しい運動や水泳など目に負担がかかる行動を避けることが推奨されます。目の保護と衛生管理が術後の成功に重要な役割を果たします。

LASIK手術との比較

ICLとLASIKはどちらも近視矯正手術ですが、手術方法や特性には大きな違いがあります。

特徴ICLLASIK
角膜への影響角膜を削らない角膜を削る
適応近視範囲高度近視も可中度近視が中心
可逆性レンズ取り外し可能不可
術後ドライアイ少ない多い場合あり
回復期間1〜2日で日常生活復帰可数日〜1週間で回復
夜間視力ハロー・グレアが少ない光のにじみが出る場合あり

この表からもわかるように、高度近視や角膜が薄い方にはICLが適しており、中度近視で角膜が十分厚い方にはLASIKが選ばれることが多いです。ICLは将来的な視力変化や合併症への対応も考慮した、安全性の高い選択肢と言えます。

まとめ

ICL手術は、高度近視の矯正に非常に有効で、角膜を削らずに視力を改善できる安全性や、必要に応じてレンズを取り外せる可逆性が大きな魅力です。一方で、感染症や白内障、眼圧上昇のリスクも存在するため、術前の精密検査と術後の継続的なケアが不可欠です。

LASIKとICLの違いを理解し、自分の視力状態や生活スタイルに合った方法を選択することが重要です。特に角膜が薄く、高度近視で悩んでいる方にとって、ICLは有効な選択肢として注目されています。

※本文中の近視度数や手術効果は一般的な参考値です。個人差があるため、詳細は眼科専門医による診断が必要です。